2025年におけるカリフォルニアのデマンドレスポンスのポテン シャルを評価した「DRポテンシャルスタディ」の最終版が3月1 日に発表されました。
このスタディはローレンスバークレー研究所によって行われたもの で、DRのタイプをShed、Shape、Shift、Shim myの4種類に分けて詳細を分析しています。Shed及びSha peは現在行われているタイプのDR。Shedはピーク時に需要 を抑える従来型のDR、ShapeはTOU(Time of Use)など、 料金体系を変えることによるDR。Shift及びShimmyは 将来のDRで、Shiftは日々の電力需要をシフトすることによ るDR、Shimmyは即応性のあるFast DR。
結論としては、料金体系を変えることによるDRが最もコストが低く、 効果的であると主張されています( 注:カリフォルニアでは現時点では家庭用のTOUはオプトイン型のパイロットが行われている段階ですが、2019年には基本的に全ての家庭にてTOUが導入される予定です。)
また、日々の電力需要をシフトするShift DRについては、工業プロセス及び排水、商業分野の空調システムの技術が最も寄与するとされていますが、蓄電池のコストが下がった場合には家庭用蓄電池・電気自動車も非常に大きな役割を果たすことが示されています(下図参照)。
Shimmy DRについても、商業分野のLightingや空調システム技術が最も寄与するとのことですが、同様に、蓄電池のコストが下がった場合には家庭用蓄電池・電気自動車も大きな役割を果たすとしています。
ちなみに、このレポートの作成に携わったローレンスバークレー研究所のMary Annさんによる発表が先週サンフランシスコにてありました。(主な参加者は大手電力会社、DERP(Distributed Energy Resource Provider)などで、質疑応答も活発に行われました。)その中では、今後は応答性のある負荷を用いた動的な通信、制御、アグリゲーションが必要になるとして、将来の展望が紹介されていました。
ちなみに、このレポートの作成に携わったローレンスバークレー研究所のMary Annさんによる発表が先週サンフランシスコにてありました。(主な参加者は大手電力会社、DERP(Distributed Energy Resource Provider)などで、質疑応答も活発に行われました。)その中では、今後は応答性のある負荷を用いた動的な通信、制御、アグリゲーションが必要になるとして、将来の展望が紹介されていました。
(2017年3月2日、PG&Eにて、筆者撮影)
【追記】関連リサーチ " Clean vehicles as an enabler for a clean electricity
grid"