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2019年11月27日水曜日

太陽光発電の落札価格、また世界記録を更新

最近の太陽光発電の落札価格の下がり具合、世界記録の更新具合がすごいです。2019年11月22日の報道によると、ドバイにおける900MWの太陽光発電プロジェクトが、kwhあたり$0.016953で落札されたとのことです(!)。



先日も2019年の発電コストについての分析(下図参照)で、補助金を伴わない風力・太陽光発電の発電コストが既存の石炭・原子力発電所の限界費用(Marginal Cost)と遜色なくなってきていることが示されていましたが、天候の良い特別な場所においては、再エネの競争力がとても高いですね。

久々にびっくりしたので、記事にしてみました。

LCOE 2019 Comparison

2019年5月10日金曜日

PG&E破綻でどうなる?太陽光発電業界への影響・動向

先日、PG&Eの破綻によってカリフォルニア住民の負担が増えることについて書きましたが、エネルギー業界で仕事をしている立場からすると、より気になっているのは、再エネのPPA(Power Purchase Agreement)への影響がどうなるのか、ということです。

PG&Eは現在、損害賠償の額を約142億ドルと推定していますが、その負債を支払うための策の一つとして、破産裁判所(bankruptcy court)に、昔に高価格で締結された再エネのPPA(電力販売契約)の再交渉の許可を求めています。現在は、太陽光発電のPPA価格は昔に比べて格段に下がっています(下図参照)。



source: LBNL


Credit Suisse社の試算では、PG&Eは2012年以前の太陽光発電PPA(7MW以上)を再交渉することで、年間約22億ドル分が回収できる可能性があるとのことです。

一方で、問題を見越して既に太陽光発電プロジェクトの信用格付けは下がっており、そのことによるコスト上昇=PPA価格の上昇が起きています。太陽光発電業者の資金調達環境が悪化することで州の太陽光発電業界の発展に支障がでる可能性があるため、CPUC(California Public Utility Commision)はFERC(Federal Energy Regulatory Commision)に、PG&EによるPPAの再交渉を認めないよう、介入を求めています。


破産裁判所は、激しい法廷での闘争に入る前にPG&EとPPAの相手先企業NextEra Energy Resources など)との間での和解を勧めていましたが、期限である5月3日の時点で、和解には至りませんでした。


今後の動向が注目されます。


関連記事
https://www.greentechmedia.com/articles/read/pges-q1-reveals-sec-investigation-into-public-disclosures-accounting-of-wil#gs.a28ctc
https://www.greentechmedia.com/articles/read/the-looming-bankruptcy-battle-over-pges-renewable-energy-contracts#gs.a29uj5
https://www.utilitydive.com/news/exclusive-pges-future-rests-on-board-picks-cpuc-president-says/551628/









2018年7月24日火曜日

Google Project Sunroof

先日の記事では、電気自動車インフラの導入可能量をシミュレーションできるサイトを紹介しました。本日は、太陽光発電の導入可能量をシミュレーションできるサイトの一つ、Google Project Sunroofをご紹介します。

こちらで Zipcodeや市の名前を入れると、どのくらいの太陽光発電の導入が可能か、がシミュレーションできます。

例えばアップル本社のあるクパチーノ市であれば、97%の建物に太陽光発電が導入可能で、既に1100以上の太陽光パネルが導入されているとのことです。


導入されている太陽光パネル数の計算には、machine learning技術が使われています。 衛星写真のデータを使ってトレーニングし、太陽光パネルを検出しています。

類似するサイトやサービスは他にも多くありますが、今回は代表的なものとしてこちらを取り上げました。

2017年8月10日木曜日

8月21日の日食がグリッドに及ぼす影響は?

8月21日の午前10時頃にカリフォルニアで日食が予測されており、その影響で最大5000MW以上の太陽電池の発電が失われるとのことです。


(source: CAISO)

CAISOではグリッドマネージメントのため去年から色々と対策をしており対策は全て済んでいます(のでおそらく停電などの問題はほとんど起こらないはず)が、1週間前にも需要の精査と市場参加者からの供給の確認を行い、当日もリアルタイムの需要予測の反映を厳重に行うそうです。(対策の詳細が知りたい方はCAISOの資料を見て下さい)。

また、これに合わせてデマンドレスポンス関連の会社(例えばOhmConnectやeMotorWerksなど)が、消費者へのデマンドレスポンスへの協力を大々的に呼びかけています。DRがどのくらい貢献できるのか、興味深いです。

2011年2月25日金曜日

太陽光発電のよくある勘違い

「日射量の多いところほど、太陽光発電が導入されている…わけではない」

以下は、州ごとのPV(太陽光発電)システム導入量の試算が示されているマップです。カリフォルニアがダントツの導入量を誇っています。カリフォルニアは日差しが強く日射量が多いからPVの導入が進んでいるのだろう、と考えてしまいがちですが、実際には日射量よりも、もっと重要なファクターがあります。


Source: http://www.solarinstalldata.com/


上のマップと、下記の日射量のマップを比較すると、PV導入量と日射量はそれほど相関していないことが分かります。


Source: http://www.nrel.gov/gis/solar.html

一方で、以下の州ごとの電力料金を示したマップは、より導入量との相関が見られます。電気料金の高い地域ほど、太陽光発電などの代替エネルギーが相対的に安くなるため、導入が進んでいるということです。


Source: http://www.eia.doe.gov/energyexplained/index.cfm?page=electricity_factors_affecting_prices

もう一つの大事な要因が、経済的なインセンティブの多さ(奨励金や税金の控除など)です。


Source: http://www.dsireusa.org/solar/summarymaps/

PVの普及に与える要因については、様々な研究がなされています。例えば カリフォルニア州におけるPV導入について調査したこちらの論文では、電力価格やインセンティブの他、「当該地域で、他の人が多く導入しているほど導入が進む」という、いわゆる経済用語で言うネットワーク外部性の影響も示唆しています。

マーケティング戦略を立てる際には、当然ながらこういったことを考慮に入れる必要があります。

追記)今後、アメリカのPV市場について、こうした各州の電力価格及びインセンティブを詳しく調査し、更に競合分析なども加えた市場分析を行うことを考えています。もし、PV関連製品の米国市場展開や戦略をお考えの方で、ご興味のある方は sayaka [at] eneleap.comまで ご連絡ください。